アリスインワンダーランドと不思議の国のアリスって違うのかな?
アリスインワンダーランドも不思議に国のアリスってどっちも不思議な世界観だよね!
「アリス・イン・ワンダーランド」と「不思議の国のアリス」は、同じ原作を基にした作品ですが、そのストーリーやテーマ、キャラクター描写には大きな違いがあります。
この記事では、ティム・バートン監督による映画「アリス・イン・ワンダーランド」と、ルイス・キャロルの原作「不思議の国のアリス」の違いを詳しく解説します。
映画版でのアリスが「救世主」として描かれる設定や、ダークファンタジーとしての魅力、そして原作の不条理な世界観とユーモアに満ちた物語など、両者の魅力を存分に紹介します。
どちらも異なる視点で楽しめるファンタジー作品なので、ぜひチェックしてみてください!
アリス・イン・ワンダーランドと不思議の国のアリスの違い
「アリス・イン・ワンダーランド」と「不思議の国のアリス」は、同じルイス・キャロルの作品を元にしているものの、作品のスタイルやストーリーには大きな違いがあります。
2010年に公開されたティム・バートン監督の映画『アリス・イン・ワンダーランド』では、原作を基にしながらも独自の世界観と物語が展開されています。
① ストーリーの違い
「不思議の国のアリス」では、幼いアリスがウサギを追いかけて不思議な国に迷い込む物語です。
彼女が不思議な国の様々なキャラクターに出会いながら成長していく様子が描かれています。
一方、「アリス・イン・ワンダーランド」は、アリスが19歳になった時の物語です。
彼女は母親とパーティーに出席し、貴族ヘイミッシュからプロポーズされますが、混乱してその場を離れ、再び幼少期に訪れた「不思議の国(アンダーランド)」に戻ってしまいます。
アリスインワンダーランドを観ました。原作の設定をもとにしたぜんぜん違うお話。でも、自分の存在や生き方に悩むアリスがそれを見つけていく強さと前向きさが眩しいです。メガネをかけると画面が暗いので、あの色彩を堪能するためには2Dで見たかった。
— Hiro (@urakuru) April 25, 2010
映画では、アリスが救世主として赤の女王に立ち向かう物語が描かれており、原作とは異なる大人びたストーリーラインが展開されています。
② 映画と原作に共通するキャラクター
両作品には多くの共通するキャラクターが登場します。
白ウサギ、帽子屋、赤の女王、白の女王などです。
原作ではこれらのキャラクターは象徴的な存在として描かれていますが、映画版では個々のキャラクターにより深みが与えられ、特に赤の女王と白の女王の対立が物語の中心となります。
この対立を軸に、アリスは不思議の国での冒険を通じて自分の使命を見出し、成長していくのです。
③ 作品の雰囲気とテーマの違い
原作は夢と現実の境界が曖昧で、どこかユーモラスで哲学的な要素が強い作品です。
しかし、映画版「アリス・イン・ワンダーランド」では、ティム・バートン監督のゴシック調のビジュアル表現やダークファンタジーの要素が強調され、より冒険活劇としての魅力が際立っています。
このため、原作とは異なり、アリスが「選ばれし者」としての運命に向き合うストーリーになっており、アクションシーンやドラマ性が高められています。
④ アリスの成長に伴うキャラクター描写の変化
原作では、幼いアリスが無邪気に冒険を続ける姿が描かれますが、映画では19歳になったアリスが自分の運命に向き合い、赤の女王に立ち向かうストーリーが展開されます。
アリスの成長と共に、キャラクターたちの役割も変わり、特に白の女王と赤の女王の対立が彼女の選択に影響を与えます。
この成長の描写が、映画版のアリスにとって大きなテーマとなっています。
⑤ 視覚効果とファンタジーの違い
映画では、ティム・バートンの独自のゴシックスタイルが強く反映されており、ビジュアルエフェクトを駆使して作り出された不思議な世界が大きな魅力です。
一方、原作では読者の想像力に依存する部分が多く、言葉遊びや不条理な展開がストーリーを引き立てています。
映画と原作の両方に共通するのは、どちらも独特な世界観を持っています。
ファンタジーとしての世界の広がり方は異なるものの、どちらの作品も魅力的な空間を感じるでしょう。
アリス・イン・ワンダーランドの独自要素
「アリス・イン・ワンダーランド」には、原作にはない映画独自の要素が多く存在します。
それらの要素が映画をよりエンターテインメント性の高い作品に仕上げています。
① ティム・バートン監督による独特なビジュアル表現
ティム・バートン監督ならではのダークでゴシックなビジュアル表現が、この映画を他のファンタジー映画と一線を画す大きな要因です。
アリスインワンダーランド
— あや (@osmanthus6) April 28, 2016
こういうビジュアル見せられるとやっぱり楽しみなのよ pic.twitter.com/iImxHDy9sz
特に、キャラクターの造形や背景に見られる細かいデザインは、バートン監督独自のセンスが光っています。
② 白の女王と赤の女王の対立
映画版では、白の女王と赤の女王の対立が重要なテーマとして描かれています。
アリスインワンダーランドの赤の女王vs白の女王のそれも大好き
— iro (@adoriirodim) June 28, 2020
この対立が物語の緊張感を高め、アリスの冒険に一層の深みを与えています。
③ アリスが「救世主」として描かれる設定
原作ではアリスはただの冒険者ですが、映画では「救世主」として描かれています。
この設定は、映画版のアリスが原作とは異なり、よりヒロインとしての役割を強調しています。
④ 原作を基にしながらも独自のストーリー展開
映画は原作の要素を取り入れつつも、全く新しいストーリーを展開しています。
個人的感想としては、映画アリスインワンダーランドは、「不思議の国のアリスの後日談」の形式を取っているけれど、実質的にはモチーフを流用しただけの別作品で、しかも原作の面白い部分が潰されてしまってる。アリスが目的を持って冒険している時点で、わたしからしたら「違う」のよ。
— emi (@emi_sinema) March 7, 2023
特に、アリスが自分の運命に目覚めるプロセスは、映画独自の要素として見逃せません。
まとめ
項目 | アリス・イン・ワンダーランド | 不思議の国のアリス |
---|---|---|
ストーリー | 19歳のアリスが再び不思議の国に迷い込み、救世主として赤の女王に立ち向かう | 幼いアリスがウサギを追って不思議な世界に迷い込み、様々なキャラクターと出会う冒険 |
主要キャラクター | アリス、マッドハッター、赤の女王、白の女王 | アリス、白ウサギ、帽子屋、ハートの女王 |
テーマ | アクションとファンタジー、ダークな世界観 | 不条理と夢、言葉遊び |
ビジュアル | ティム・バートンによるゴシック調の視覚表現 | 原作では読者の想像力に依存する描写 |
「アリス・イン・ワンダーランド」は、ティム・バートン監督の独自の世界観を持ち、原作とは異なるストーリーが展開されます。
原作「不思議の国のアリス」は、不条理で哲学的な要素を持ち、ユーモアに満ちた作品です。
どちらもファンタジーとして魅力的で、異なる視点から楽しむことができます。
ぜひ両方の作品を体験してみてください!